敏感肌や乾燥肌の方は、
お肌のバリア機能が低下しているため、
刺激を受けやすい肌状態です。
そこで大切になるのが保湿で、
保湿化粧水でお肌に水分を与えても、
乳液などで水分を保持しないと、
うるおいは逃げてしまいます。
今回は、
乳液の特徴や必要性をご紹介します。
前回の透輝の滴の効果は高い!CMやネットで話題の美容液のコラムも、
とても反響がありましたので、合わせて
お楽しみください。
目次
<乳液はどうして必要なのか?>
お肌には通常、
保湿機能があり、
お肌の表面は皮脂で覆われていて、
角層細胞の中では、
NMFが水分を抱きかかえ、
さらに、
角層細胞の間はセラミドがすきまを埋め、
水分を保っています。
間違ったスキンケアなどによって、
皮膚のバリア機能が低下すると、
角層細胞の間にすきまができ、
皮膚が乾燥し、外界からの刺激物質、アレルギー物質、
細菌などが侵入しやすくなります。
低下した皮膚のバリア機能を補うために、
保湿化粧品で保湿をしましょう。
保湿化粧品は大きく、
化粧水、美容液、乳液、クリームに分けられ、
それぞれにお肌の保湿にとっての重要な役割があります。
これらの作用を持つ保湿化粧品を組み合わせで、
保湿効果を高めることができます。
<敏感肌用乳液の選び方>
敏感肌の方は、
まずは敏感肌向けに開発されたものを選びましょう。
これらは配合成分が厳選されており、
お肌への刺激の程度を確認したものが多いため、
敏感肌の方におすすめです。
敏感肌や乾燥肌の方は、
低下したお肌のバリア機能を補うことが大切です。
お肌のバリア機能を補う、
バリアの3因子を意識して選びましょう。
バリアの3因子とは、
皮脂、細胞間脂質、天然保湿因子の3つです。
皮脂の役割を補う成分としては、
コレステロールやスクワラン、
細胞間脂質を補う成分としてはセラミド、
天然保湿因子を補う成分にはアミノ酸などです。
<セラミドを補うのが重要!>
バリア機能を担う保湿成分のうち、
重要な役割を有する成分としてセラミドがあります。
セラミドは細胞間脂質の主要な成分で、
角層細胞の間で水分を保つ重要な役割を担っています。
敏感肌の方は、
健康なお肌の方よりも、
セラミドが少ないことが知られており、
これが乾燥肌の原因のひとつにもなっています。
セラミドは保湿化粧品で外から補えますが、
水に溶けにくい成分なので、
化粧水には多くの量を配合できません。
油分が多い保湿美容液や乳液でセラミドを補い、
クリームでふたをしてあげるのが効果的です。
<肌に水分と油分をしっかり蓄える乳液>
乳液はクリームと同じ乳化物ですが、
その違いは水分と油分の比率です。
乳液はクリームよりも油性成分が少ないため、
のびがよくみずみずしく
さっぱりとしているのが特長です。
水分と油分がバランスよく配合されているため、
水分の多い化粧水と油分の多いクリームの
間のつなぎとして使用することで肌なじみがよくなり、
保湿に効果的です。